連載

03.東京日和

7月12日

梅雨。東京の梅雨はそれほど大雨にならない。
しとしと、ぴちゃぴちゃ、降る。

梅雨が明けたら一気に暑くなる。
みんみん鳴き始める。じっとりと汗をかく。

満員電車を思うとぐったりしてしまうけれど、
夏の夜気は、いい。

すこし涼しくなった街中で、
やさしく撫でてくる風を受けて、
ビアガーデンなんて。最高にきまっている。

これからくる季節を、楽しみに思う。
これからする経験を思い、わくわくする。

毎日、いろいろなことを想像する。

明日の天気、5年後の自分、
先輩の抱えている仕事、
周りから見えている自分、
お世話になった人たちの今、
課題の進めかた、帰りの電車の空き具合。

近いことから遠いことまで、
大小関係なく、とにかく考えることが増えた。

たのしみなことも不安なことも、
後悔していることもやってみたいことも。

いいことばかりではないけれど、
それらにすなおに向き合おうと思える。

大げさでも無頓着でもなく、
ただしい尺度で物事を見たい。

まっすぐ前を向こう、と穏やかに思えるのは、静かに降り続く雨のせいだろうか。

今までのあらゆる経験は、
たしかに糧になっている。

今まで築いた関係は、考えてきた事柄は、
いつでもわたしを支えると思う。

いま、梅雨の雨の中で経験したことは、
きっとかんかん照りの日々の中でも、活きる。

ちょこっと疲れても、
これからを思って頑張ろう。

視野が広いなんてえらそうなことではない。

ただ、次の季節がたのしみなのだ。

ABOUT ME
中村祐理子
2018年11月、ワーホリで海士町に1ヶ月間滞在しました。そのときが初の離島暮らし。普段は埼玉で実家暮らしをしており、島や地方に所縁があるわけではありませんが、ワーホリをきっかけに興味を持ちました。 「あいうえお色日記」と「しりとり交換日記」を書いています。 2019年春から社会人です。