道程のつぶやき

第5回道程のつぶやき

ふるさとワーキングホリデー」の広告が目に入った。

ちょうど一年前を思い出した。 

単位欲しさに適当に探していたインターンシップ。

あいうえお順の「あ」行、一番初めにあった「海士町」の離島ワーホリ

最初は「かいしちょう」だと思っていた。

実習内容もろくに読まず応募用紙を書いた。

嫌々フェリーに乗った。

初日は、本土に帰りたいとしか考えていなかった。

他の参加者が地方創生や離島への強い関心を抱く中、「私には何も無い」と泣いた夜もあった。

それが気付けば島で暮らしていて、ワーホリ生を迎える側になっている。

島に帰れば「おかえり」と言ってくれる人がたくさんいてくれる。

「私には何もないかもしれないけど、でも海士が大好きです、好きな気持ちはいっぱいです。」胸を張って言える。

この一年で島の人たちは私にとって大切な存在になった。

猫背で泣きそうな顔をして机に向かっていた時間が、胸を張って、笑顔で海士の魅力をお客さんに伝える時間になった。

いつの間にか笑顔で過ごす時間が増えた。

一年でいろんなことが変わった。

まさかこんな生活を送るなんて思ってもいなかった。

きっかけは何であれ、離島ワーホリと出会ったこと、海士と出逢ったことは私にかなり大きな変化をくれた。

人や土地、なにか新しいものとの出逢いはきっと縁とタイミング。

最初の出逢いはどんな形であろうとも、その出逢いには何かきっと意味がある。

これからどんな出逢いが待っているのだろう。

きっかけはなんでもいい。

出逢ってみて、関わってみて、向き合ってみて初めてわかることがある。

どんな出逢いも状況も楽しめる、面白がれる私でいたい。

ABOUT ME
藤尾編集長
現役女子大生22歳。「都市と離島の暮らし方研究所」編集長。 離島の卒論を書くため、2019年3月から都市と離島の多拠点生活を開始。離島で観光船あまんぼうのガイドをしながら週1回本土の大学に通う生活を送る。趣味はお喋り。