編集長だより

第10回編集長だより

こんにちは!

昨日は海士町の春の一大イベント、「海士町綱引き大会」がありました!

この綱引き大会、海士町民は本気です。

毎年4月の上旬に開催されるのですが、出場者たちは冬の間から筋トレや身体作りをしたり、実際に綱を引いたりして本番に備えます。

私もシェアハウスのある崎地区の女子チーム「崎ぱーぷるず」のメンバーとして出場させていただきました!

(他のチームの皆さんも勿論本気ですが…)特にこの崎地区、ほんとにガチなんです。笑

一か月以上前から練習に練習を重ねました。

地区にある公園で練習したり…

雨の日には体育館の中で練習したり…

っていうか、綱引きって練習するものなの!?って思われる方もいらっしゃると思うのですが、この海士町の綱引きは、子供の頃の運動会や体育祭の綱引きとは全く違うんです。

ただ引っ張るだけじゃなくて、「キープ」の時間があって…

数分間綱をぴんと張った緊張状態が長く続いた後に綱をぐいぐいと引き始めるので、腕の力が無いと綱を引っ張るという段階まで腕がもたず、力が入らなくなってしまうんです。

そしてこの腕に力が入らなくなることを島の人たちは「とぶ」って言います。

初めての練習の時に「あれはもうすぐとぶな!」「耐えろ、とぶなよー!」「もうとんじゃったのかよ」と飛び交うこの単語の意味が分からず、綱を引きながら頭の中が?だらけになったのを覚えています。

他にも引く体勢や身体の角度、引いている時の目線や足の揃え方なんかもひとつひとつチームで考えて、作戦を練って…。

私の中での「綱引き」の概念が変わりました。笑

腕はパンパンになるし、腰は痛いし、綱を握る手のひらはひりひりするし…初めて練習に参加した日の夜は「綱引きが綱引きじゃない!!」と途轍もない疲労感に襲われました。

普段そんなに力仕事をすることがないので練習が終わった後はいつも手がぷるぷると震えてお箸もうまく使えないくらいでした。笑

一日仕事が終わった後に、冷たい強い風が吹く中で綱引きの練習…。

正直、練習に行くのがしんどいなぁと思ってしまうこともありました。

けれど、地区の人たちはみんな本気なんです。

仕事や家事もあるけれど、みんな練習に参加して、本気で綱を引いたり、作戦を練ったり。

体重調整をしている人もいました。

そんな地区の人たちの全力な姿を見ているとしんどいなんて言ってる場合じゃない、と思うようになりました。

綱引きは団体競技、一人でも手を抜くとチーム全体が負けてしまいます。

全員がチーム全員のために、地区のために全力になる。

まだこの地区に住んで間もないにも拘らず、地区のメンバーの一人として迎え入れてもらったこと。

本当にうれしかったです。

綱引き未経験で頼りない私でしたが、地区の皆さんにアドバイスをいただいたり、励ましてもらってなんとか本番も闘うことができました。

本番の張りつめた空気、応援の声、綱を引ききった後の達成感、一緒に闘った仲間と共にする喜び。

大切な想い出がまたひとつ増えました。

崎男子チーム「崎だんじり」5連覇!
崎女子チーム「崎ぱーぷるず」3位!

全力で取り組むことの大切さ、楽しさ。

大人も子どもも全力で、チームのために、地区のために戦う。

綱を引いている側も、見ている側もみんなが熱くなって心の底から喜ぶ、悔しがる。

島民がひとつになる。

これからもずっとずっと続いていってほしいと思う行事です。

そして全力で闘って全力で喜んだ後の直会(なおらい=打ち上げ)も最高でした。

来年も出たいなぁ…。

では第10回はこの辺で。

最後まで読んでくださってありがとうございました!

ABOUT ME
藤尾編集長
現役女子大生21歳。「都市と離島の暮らし方研究所」編集長。 離島の卒論を書くため、2019年3月から都市と離島の多拠点生活を開始。離島で観光船あまんぼうのガイドをしながら週1回大学に通う生活を送る。趣味は写真とビール。