連載

第7回編集長だより

第3回から第8回にかけて私に変化をもたらしてくれた人・ものを紹介しています。

今回登場する方には離島ワーホリ中も今も驚かされっぱなし、影響されっぱなしです…。

その5:島根の天才

その方と初めてお話ししたのは離島ワーホリの事前打ち合わせの電話の時でした。

「基本的にFacebookとかMessengerで連絡をとることが多くなると思うから追加しといてね~。名前で検索したら出てくると思う、写真家っぽいことやってる人。笑」

写真家?ぽい?どういうことだ、、、?観光協会ではなく?

初めてお話しした時、私の頭の中はクエスチョンマークだらけになりました。

初めて参加するワーホリ。とても緊張してカチカチの敬語で電話を掛けた私は、正直少し拍子抜けしていました。

想像以上にラフな話し方。終始笑っているような明るい雰囲気。

なんだかおもしろそうな人だなぁ、と思ったあの時の私の感覚は間違っていなかったと思います。

「じぇじぇじぇ!」が常套句、「~ありますか?」って聞いたら「~あるジェリア!」「~ないジェリア!」って答えが返ってくる。

ビールを飲み始めれば空き缶のタワーができるし、酔って眼鏡やスマートフォンをなくしてしまうこともしばしば。

”アヴァンチュール”って大きくデザインされたTシャツを堂々と着る。

「島根の天才」を自分で名乗る。

おもしろい。すごくおもしろいわけじゃないけど、なんかおもしろい。ぷって吹き出しそうになる感じ。それと同時に元気が出る。

私とは真逆な人。

たぶんこの方がワーホリ担当じゃなかったら私は離島ワーホリをあんなにも楽しむことは出来なかったのかもしれないなぁと思います。

おもしろいことばかり言っているように見えるけど、実はそのおもしろさの奥に何か意図があって発言しているんだろうなぁ、と思うこともありました。

それは特にワーホリ生とのコミュニケーションの中で。

方言いじりや、あだ名決め。普段のたわいない会話も、ただみんなを笑わせるだけではなくて、ワーホリ生たちの雰囲気やその日の様子を汲み取ってみんなが会話に入れるように、馴染めるように、そして、みんながより過ごしやすくなるように、楽しくなるようにしてくれていたんだろうなぁと、今振り返ると思います。

でも、いつもおもしろいことばかり言っているわけではなくて。

ときどき、すごく考えさせられるような、心にグサッと刺さるような、そんな発言をされるその方。

「仕事を、働く内容だけじゃなくて、働く”場所”で選ぶこともありだと思うんだよねぇ。」

自分には何が向いているのだろう。自分は何も得意なことがない。どんな仕事に就けばいいのだろう。そう悩んでいた私にとって、その方の働き方や労働観はすごく興味深く映りました。

なんかこの人の生き方興味ある。

ワーホリ中はそう思っただけだったけど、本土に帰ってからもその一言がどうしても頭から離れませんでした。

知りたい。近くで見てみたい。自分もおなじ働き方をしてみたい。

その想いだけが頭の中をぐるぐると渦巻いていました。

そして気付いた頃にはもう、電話をしていました。

「○○さんの働き方に興味があるんです。長期インターンさせてください。」

普段基本的に何ごとにも受け身な私にとっては、自分でも驚くくらいに唐突な行動でした。でも、そのくらい興味があって。近くで見て、自分も関わってみたくて。

両親にも話をしました。海士に興味のある働き方をしている人がいる。どうしても、その働き方についてもっと知りたい、自分もその働き方を体験してみたい。だから一年間大学を休学させてほしい、と。

両親には、気持ちはわかるけれど休学には賛成できない、と言われました。何度話し合っても答えは同じでした。それでも諦めたくない自分がいました。

半泣きでその方に電話をしました。両親に休学を反対されました、でもどうしても海士での長期インターンを経験したいのです、それをもとに卒論を書きたいのです、と。

すると、「じゃあ、大学生活と島での暮らしを並行させるっていうのはどうだい?」

予想外の返事でした。そしてその言葉はまた私の心にグサッときました。

そんな手があったか、、、。この人の発想おもしろすぎる。

プロフィールや他の記事にも書いていますが、その方の一言をうけて2019年3月から海士町と大阪の多拠点生活を予定しています。

「ピンチをチャンスに変える」というか、何というか。私には到底思いつかないことをサラッと言ってしまう感じ。何から何まで私には新鮮で、面白くて。

このブログに携わるようになったのもその方がきっかけです。

その方がTwitterで「募集:ウェブ上での交換日記をしてくれる人…」とつぶやいておられるのを見て、最初はどういうことなのか分からず疑問だらけだったけど、でも、ただただ「ウェブ上での交換日記」というキーワードがおもしろそう!というただそれだけで参加を希望しました。笑

勿論、実際に記事を書いてみるとおもしろいだけでは終わらなくて。悩んだり、立ち止まったり、他の人と比べてしまって自信を失ってしまうこともあります。

でも、そんな時、「頑張れ」とか「しっかりしろ」ではなくて、「楽しもうぜ」「もっとおもしろがれる!」と言って下さるその方。

もともと超ネガティブ思考で自分に自信を持てなかった私も、その方にお世話になっていく中でだんだんと(良い意味で)影響されてきたように思います。

何かに行き詰まったときは、行き詰まりだからこそ、その状態だからこそ何か出来ることがあるはず!あえてこの状況をおもしろがってみよう!とか、自信が無いときは自信がないのも私らしさ!自信をつけていく途中だからこそ考えられることや読者に伝えられることがあるはず!と考えられるようになりました。

でも、こんなことを言っていても勿論辛くなるときや悩んでしまうこともあります。

そんな時は、「こんな日もあるジェリア。」なんて考えると随分気が楽になります。笑

こんなギャグ、一年前の自分には到底浮かんでこなかったはず。

さっきは良い意味で影響されてきた、と書きましたが、よーく考えると良い意味以外でも影響されてたりして、、、?笑

でも、この方に出逢って私は随分と明るくなったように思います。

どんな状況に置かれていても「もっとおもしろがれる!」を心のうちに置いておく。

その状況だからこそ出来ることがきっとある、その状況を楽しむ。

ということを教えて頂きました。

そう考えると辛い状況も含め、ありとあらゆることが面白くなってくるんです。

この状況を楽しんだら、おもしろがったら、次はどんな展開が待ってるんだろう!?とか。

辛い日には「こんな日もあるジェリア」。ちょっと不調が続いたら「ずっとこんな日が続く筈はナイジェリア」。

しょうもな、って思ったそこのあなた!このフレーズも辛い日は案外元気出たりするんですよ!

では第7回はこの辺で。

最後まで読んでくださってありがとうございました!

ABOUT ME
ことみ編集長
現役女子大生21歳。「都市と離島の暮らし方研究所」編集長。 離島の卒論を書くため、2019年3月から都市と離島の多拠点生活を開始予定。趣味は写真とビール。