CITY

第30回あいうえお色日記

「ほっとするいろ」

ずるいネーミングだけれど、
どうしても書きたかったこのことを
どの色に当てはめるべきかと、
ずっと考えあぐねていた。

商店の写真。

雑多な色。

食料品から衣服、生活用品、植物の種まで、あらゆる物が並ぶ。
このごちゃごちゃが、ほっとする。

お店のおばちゃんたちは、ワーホリ生に慣れているのだろう、あっさりと、とても自然に受け入れてくれた。

いま仕事終わり?今日寒かったね、
ごはんどうしてるの?煮物、持ってく?
ちゃんとお母さんに連絡してる?
寂しがってるでしょう。

うれしかった。心強かった。
見守ってもらえている、という実感。
そのときのあたたかさ。

気付けば、ただ買い物に行くだけでなく、おばちゃんたちとおしゃべりをしに行くようになった。


近所の人もそのようだった。
行けばいつも違う人がいて、それぞれおしゃべりをしていた。

なんでも屋さん、
みたいな憩いの場、
みたいなそんな、場所。

インターネットで何でも買えるかもしれない。
品数も、価格の安さも、劣るかもしれない。

それでも、ちゃんと出かけて行って、顔を見て、言葉を交わす。

そうでないと感じられないあたたかさがある。

お鍋なら1玉は大きいやねぇ、と笑って、白菜を半分に切って包んでくれた姿を思い出す。
お元気かな。会いにゆきたい。

ABOUT ME
中村祐理子
2018年11月、ワーホリで海士町に1ヶ月間滞在しました。そのときが初の離島暮らし。普段は埼玉で実家暮らしをしており、島や地方に所縁があるわけではありませんが、ワーホリをきっかけに興味を持ちました。 「あいうえお色日記」と「しりとり交換日記」を書いています。 2019年春から社会人です。