連載

第24回あいうえお色日記

「ねずみいろ」

 

わたしの海士での1か月を表す「ねずみいろ」を並べてみる。

菱浦港にある石碑。

毎日通った道にある。
天気が良いとき、青空と海を背景に見るのがすきだった。

 

港の辺りはほんとうにきれいに整備されている。
思っていたよりもずっと今風で、若い人が多かった。
「移住者が多い」をすぐに肌で感じられた。
まだまだやりたいことがある、とウズウズした人が多い空気感。

 

ビールの缶たち。
飲んでいる間は缶を積み上げ、
結局、後日洗って片付ける。

毎日飲んだ。たらふく飲んだ。
飲みながらたくさん話をした。

お酒がないと話せないようじゃだめだというのはもっともだけれど
お酒のある、たのしくて本音の時間を共有するのも大事なこと。きっと。

ただ、せっかく熱く話したのなら
もう少し覚えておけたらよいのにな、と思う。
(島には終電がないから、みんな飲むとなったらがっつりしっかり飲む)

 

ふるさと海士。

 

3週間働かせていただいたCAS凍結センターの前にて。

ふるさと海士という会社はCASだけでなく、
しゃん山や船渡来流亭(せんとらるてい)という、
特産品販売店やレストランも経営している。

島の食べものを扱う。
食という面から、人を支える仕事。

地元の人も、移住してきた人も働いている。
ちゃきちゃきした人もおっとりした人もいる。

様々な人がいるけれど、
どこか根っこの部分、基本の部分が似ている気がした。

地に足のついた安心感をもつ、あたたかい雰囲気。
居心地がよくて好きだった。

 

ねずみいろ。
色としては地味だけれど、
ふり返ると書きたいことが山ほどある。

 

鮮やかな色のほうが書きやすいだろうと思っていた。意外な発見。

ABOUT ME
中村祐理子
2018年11月、ワーホリで海士町に1ヶ月間滞在しました。そのときが初の離島暮らし。普段は埼玉で実家暮らしをしており、島や地方に所縁があるわけではありませんが、ワーホリをきっかけに興味を持ちました。 「あいうえお色日記」と「しりとり交換日記」を書いています。 2019年春から社会人です。